検証 30トンの死角を見て
中京テレビの製作したNNNドキュメント’09
検証 30トンの死角-トレーラーに潜む“横転の危険”-を見た。
海上コンテナセミトレーラの横転。一瞬の事故が引き起こす悲惨な事故の実態。
おいらも長い間(^_^;)
トレ乗りだった。
番組ではいろいろと運転手擁護で、中身がわからないとか、トレーラという構造がとか法整備がとか言っていたが、トレ乗りなら判るが、嘘ばっかりだ。番組の中でも片荷は怖いねとか、様々な運転手が証言している。彼らもまた中身は見ていないのだが、大体毎日走っているのであれば2.3回交差点を右左折すれば重心が高いなとか低いなとか、片荷だなとかは判るのだ。それゆえに職業運転手なのだから。
あぁいう事故はほぼ、確信的に運転操作ミス。(断言)
人間は弱い生き物で、ついつい誰かのせいにしたり、何かのせいにしたくなる生き物だ。しかし他人は騙せてもも自分自身は騙せない、これから一生背負っていかなければならない問題だと感じた。
逆の立場になったらと想像したら罪を償うというのはどういうことか彼の一生の問題だと思う。
機器は年々進化を遂げるが、ヒューマンエラーをいかに無くすことができるかが最大のテーマだと思う。
トレーラという連結車両。
カプラという、ただひとつのピンとプレートでつながっているとはいえ、あのカプラというのは物凄く頑強なのだ。番組では横方向の揺れが単車(一般的なトラック)とは違い激しいようなことを言っていた。確かにカプラには2種類ある。いわゆる建設系車両などを運搬するトラクタに用いられる前後左右に些少稼動する逃げ角をとったフリーカプラと進行方向前後のみに稼動する逃げ角をとった普通カプラ。
我々の業界でまぁ海上コンテナを輸送するようなセミトラクタでは左右の触れは脅威にしかならず、ほぼ例外(他所から臨時的に使用するトラクタ)を除き、普通カプラの車両が用いられている。そう坂道の上下に対応する逃げ角をもった、普通カプラばかりなのだ。
普通カプラ車の場合、横方向の応力はカプラを超え、トラクタの車体に伝わり後軸、後輪(連結状態では前から2番目の軸)にかかるようになる。この後軸はタイヤも複輪(左右2本ずつ)でかなりの応力に耐えられる構造。軸重10t・タイヤ許容加重も4本で11t近くあり、普通に運転さえすればこけにくい構造なのだ。
ではなぜこけるのか(^_^;)
柔道ではないが、高い重心位置のまま右に左に振るから、モーメント上は簡単な力で転倒してしまうというわけだ。柔道で言う足払いを想像して欲しい。
荷物が片荷だから、重心が高いから。。。総て言い訳にしか過ぎない。何で倒れたか判らないと運転手がのたまっていたが、倒れた原因は運転手が一番知っていると思う。
かくいう、おいらも転倒事故こそはおこさなかったが、若気の至りで何度も危険やもしかしたら死に直面するかもというヒヤリハットを経験したことがある。
液体を運搬する場合、遠心力の後におつりのように、チャポンチャポンと揺り返しが来るとか。
そういう経験の積み重ねで、こういう荷物はこういう感じでという対処の運転技術は向上していく。ましてやロックピンをしていないなど話にならない。確かにコンテナ台車が古くなるとピンが甘くなったり、もしくはピンとコンテナ自身の穴をガイドする溝が磨り減り、ロックピンをしようとするとカチカチとあたり、ロックしにくくなる車両もある。そういうところも含めて事業用自動車というのは3ヶ月点検しなければならないのではないか、番組では、とある運転手が「そこからそこまでだったら、時間短縮だから」と馬鹿なことを言っていたが、うちも含め多くの車両事故の現場に片付けなどで行くことがあるが、ほとんどの原因はヒューマンエラーが起因する。
こういうつまらない考え方の果てに尊い命を犠牲にしてはと、日々安全について言い続けている。何のための安全装置、何のための規則、ルール。事故で他人を傷つけないためもある。しかし、やはり加害者として悲惨な人生を歩んでもらいたくないからと常に願っているから(-_-;)
飲酒運転の問題にしてもそう。
お酒を好きな日本民族。お酒は神様との距離を縮めるetc.色々言い訳をする輩もいるのだが、もしも自分の大切な人を愛してやまない人を飲酒運転などの暴挙の挙句、奪われたとしたら果たして私はこの国の法律を守り罪を憎んで人を憎まずなんていうつまらないモラルを守られるだろうか。もしかしたら報復のための人生を選んでしまうかもしれない。
だからこそ、毎日言い続ける。頼む簡単なことじゃないのよ。
自分だけ大丈夫なんてことはないと。
安全という簡単な文字に秘められた思いを伝えるべく、おっちゃん達は頑固になるのです。(^_^;)
自社他社を問わず(^◇^;)バキッ☆\(--;)
輪留めせんかい。!ヘルメットは。制服はきちんと着なさい。靴はちゃんと履け。
車間距離開けろよ。運転中に携帯電話とかメールすんな。
見つけ次第、その場でとにかく指導する。後からでは遅いのだ。
煩いかもしれん。判らんかも知らんが、事故の悲惨さ。
本当に辛いのです。過去を消すことのできる消しゴムは無いのですから。
今日もおいちゃんたちの戦いは続きます。
-余談-
トレーラの簡単な横転のさせ方
スピードは必要なし右カーブ右にハンドル切ってブレーキ踏んで左に一回ハンドル振り右に切り替えしたらびっくりするぐらい簡単にこけますよ。首都高速を崩壊したタンクローリ横転事故なんてほぼこんなもん。
あの事故が起こした損害額は何十億に達したことか。。。45億と言う人もいれば100億を超えたという人もいた。保険に入っていれば良いのか。
そんなもんじゃないと思うのはδ(^_^;)だけ
柔道やすもうの戦法でいう運動モーメントの利用と一緒ですよ。高いところの運動重心を低いとこに急激に移動させるだけ4つ足だろうが6つ足だろうが変わらないわけです。
ほとんどはカーブ速度落としきれず、怖くなってブレーキ(重心は急激に足元に移動)そして左右の挙動で転倒、または直線でも前の車との車間距離をとらない気ぜわしい運転の結果、前にぶつかりたくないとブレーキ(急減速)後の急な車線移動での転倒ですね。
ロックピンが入っていないのなら更に危険は増すでしょう。固有振動の差異の問題ですな。
しかし、ロックピン以外でも、そこまでの移動だから台車の足を巻くのが面倒だからとかエアサス目一杯かさ上げして、無理な体制で移動をしている横着運転手多いですよね。
こんな事故が原因でロックがないと走られないように車両メーカーに改造の負担を押し付けるのはいかがなものかと。。モラルと教育の問題だと思います。
確かに大変な仕事ではありますが、無事故の運転手さんたちも一杯いるわけですから。
事故をするやつとしない人たちの差。普段の段取りみてたらわかるような気がします。
怖さを知らなきゃね。おぉ今日は久しぶりに熱い(^◇^;)バキッ☆\(--;)
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